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著名人コメント
奥平大兼(俳優)
『トリツカレ男』、確かに生きる上で極論必要ないことにトリツカレてることってあるなーと。
でも必要ないことが人生を豊かにしてるし、何かにトリツカレることができない人生は嫌ですね。
そんなジュゼッペがペチカに恋する物語。 すごく純粋な気持ちで見れました。作品の世界観や登場人物全てが心地よかったです。
そして我が友の佐野晶哉の声優という新しい側面が見れたことに、個人的に非常に満足できる作品でもありました。
咲妃みゆ(俳優)
一つのことに夢中になり瞳を輝かせるジュゼッペの清々しいほど没入する姿に心打たれ、いつの間にか応援するようになっていました。作中に登場する全員が誰かを思って行動を起こす…その瞬間はある意味みんなトリツカレているのかもしれません。心温まる物語と見事に調和する美しい音楽・感情豊かな歌声が心地良く、アニメーションでありながら劇場でミュージカルを堪能したような感覚になれる作品です。ぜひ、映画館で…!!
吉澤嘉代子(シンガーソングライター)
『トリツカレ男』をはじめて読んだときに浮かんだ鮮やかな色が、スクリーンいっぱいに広がります。いしいしんじさんの物語が声を得た瞬間、この世界のやさしさにあらためて心が震えました。
二階堂和美(歌手)
ああよかった。何も知らないままこの作品に出会えたのは幸せなことだったかもしれない。ほっとした。胸がすく。嫌なもの、邪魔なもの、止めるものもない。スーーーッ。苦しい悲しいの涙じゃない、心震えて押し出される涙をポロポロこぼせて、とてもありがたかった。前を向いて突き進むってこんなにも気持ちの良いものなんですね。まっスぐスーのストレートのスー。氷の上の三ヶ条は今日から私の座右の銘になりそうです。
tupera tupera(絵本作家)
人生は、様々な人やモノとの出会いに満ち溢れている。

その中で、自分が何(誰)に魅力を感じトリツカレるのかで、生き方が決まってくる。
何にもトリツカレることのない人生なんて、つまらない。

私たちも、二人でいろいろなモノを作る面白さにトリツカレて、四半世紀になる。
作品を通して誰かが楽しんでくれる喜びを味わうと、やめることができない。

ジュゼッペのように、純粋な愛と勇気で、全力で向かっていく事はなかなかできないが、
日々に追われて心がツカレた時には、トリツカレ男を思い出す。

人が豊かに生きていくための、何より大切な事がギュギュッと詰まったこの物語を、
多くの方に観て感じてほしい。
川内倫子(写真家)
いしいしんじさんの小説が大好きなので、どのような映像になるのだろう?と期待しながら拝見しましたが、原作を拝読したときと同様にこの映画にぐっと引き込まれました。

ジュゼッペのきらきらと揺れている瞳を通して見る世界は美しさで溢れているけれど、かなしみの気配を見逃さない。
そして彼らは愛する人のために躊躇なく決断できる。
それらを目撃するたびに、わたしの胸は掴まれ、背筋が伸び、いつのまにか自分が置いてきてしまったなにかを、少しずつ取り戻していくようでした。
ジュゼッペがペチカの笑顔のくすみと一緒に、わたしのこころの濁りを拭き取り、風を通してくれました。
曽我大穂
(音楽家・演出家/仕立て屋のサーカス 主宰)
映画の中のこのセリフが、最近、近しい人を次々と失った僕の胸に、深く響いた。
「その1。氷の上の私たちは、いつかきっと転ぶ」
「その2。転ぶまでは、ひたすら前へ前へと滑れ」
「その3。転ぶ時、その瞬間、自分にとって一番大事な人のことを思う。そして、その人の名前を呼ぶ」
そして、この言葉が、僕にはこう聞こえたんだ。
――私たちの人生は、いつか終わりが来る。
その瞬間までは、とにかく生きる。
そして、別れの時には、大切な人を思い、その名を呼ぶ。
それだけで、十分なんだよ、と。
いつか私たちは死ぬ。
だからこそ、それまでは「生きる」ことに、そっと“トリツカレ”続けていればいい。
夢中になれるものがなくても、何かを成し遂げなくても、飯を食べて、眠って、生きる。
まるで一匹の猫のように。
それでも、いいだろ、ジュゼッペ……。
中江有里(俳優・作家・歌手)
心地の良いメロディ、歌声に包まれた『トリツカレ男』はすこし切なくて、こころ温かくなって、なんだかしあわせな気持ちになった。何かに夢中になりすぎるのは、すこし怖いけど、それだけ心傾けられるものがあるって奇跡。

そうか、この気持ちがトリツカレル、ということか。
東直子(歌人・作家)
夢中になるということをつきつめたら、こんなにも愉快で、こんなにもうつくしい時間が待っているなんて。びっくりしたのが、トリツカレ男のジュゼッペを見守る人々の視線があたたかいこと。なんてすてきなんだ。なにかを、そして誰かをとことん愛したいと今さらながらに思えて、胸がいっぱいになりました。
Tom-H@ck
(アーティスト・作曲家・編曲家・ギタリスト・実業家)
人間が生きていく中で、1番大事な心の在り方とはどんなものだろうか。 純粋で真っ直ぐな想いがどれ程に尊いものなのか。 そんな子供の頃に置いてきた「大切な忘れ物」を思い出させてくれる感動的な作品であった。

ジュゼッペが「トリツカレる」事は、実はどれ程に尊い事なのか。
人間として誰もが羨むような、純白で透き通った想いを司り、
それが自らの世界を超え、外の世界と繋がり、人々と融和していく様は、涙無しには観れなかった。

この時代だからこそ、沢山の人にこの作品を観ていただき、子供の頃の「宝物」をもう一度取り戻してほしい。

この世界は人と人との繋がりでできているのだから。
meiyo(音楽家)
ノートの隅っこに絵を書くのが好きだった。昔のカートゥーンアニメを観るのが好きで、ゲームも好き。

姉の影響でクッキーやチーズケーキを作るのを手伝ったり、全卵をメレンゲ状に泡立ててから焼いた真っ黄色なふわふわオムレツを作るのが得意だった。

そんな僕だが、昔から今に至るまでトリツカレ続けているのが、音楽。

《トリツカレ男》こと主人公ジュゼッペ。

僕は彼ほど真っ直ぐな人じゃないけど、

彼のようにぐねぐね寄り道まわり道、トリツカレては周りが見えなくなって、たくさん呆れられながらも夢中で大切にしてきたその一つ一つはちゃんと未来に繋がっていく、と思えた。ありがとう、尊いぜ、ジュゼッペ。
小野武正(アーティスト)
『トリツカレ男』を一足先に観させていただきました。
何かに“トリツカレたように”夢中になって生きる。
とてもシンプルなことなのに、情報や誘惑があふれる今の時代では、これほど難しく、そして尊いことはないと改めて感じました。
この作品には、そんなひたむきさや純粋な心が散りばめられていて、忘れかけていた初心を思い出させてくれます。
観終わったあと、心が温かくなり、明日を頑張ろう思える、そんな背中を押してくれる様な、とても感動的で活力をもらえる映画です。ぜひ劇場で体感してみてください!

辻田邦夫(色彩設計士)

そうだよ、こういうアニメが見たかったんだ。
画作りがいい。まるで躍動する絵本。
リアルな作画や画作りに向かわず、魅力ある「絵」のチカラでグイグイとお話が進む。
そしてキャラクターの感情を深く優しく強く包みこんで行く色彩美術の豊かさ。
気がつくとキャラクターのすぐ間近に一緒にいるような感覚に引き込まれていく。
素晴らしい色彩イメージ、色彩演出!
見終わった時、暖かな満足感が残る、そんな豊かな1本です。
ウォーリー木下(劇作家・演出家)
トリツカレることに理由なんていらない。恐れもいらない。ブレーキの壊れた自転車に乗って、今すぐ飛び出せ。そして何度だって転べばいい。大丈夫だから。
このミュージカルアニメーションは僕たちに真っ直ぐに飛び出す勇気を教えてくれる。それも極上の歌と踊りで。何かにトリツカレることはこんなにも愚かで美しく楽しいことだったんだ。
うえのきみこ
(脚本家/『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』脚本家)
童話のような可愛らしい世界の中で、何かに夢中になる⼈たちの狂気が溢れています。
⼈を好きになることは何かを狂わせる。
誰かを想いすぎて、おかしくなっている⼈、頼むから幸せになってくれ!と願わずにはいられない映画です。
流れてくるエンドクレジットを⾒ながら、この物語にトリツカレて、こんな愛おしい映画を作った⼈たちを少し羨ましくも思いました。
水島努
(アニメ監督/『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』監督))
最初はトリツカレ男であるジュゼッペってただのハマりやすい人ってことで、妙な人だなあ、と少し冷ややかに観ていました。でもそのうちに、トリツカレることって何かに対して脇目もふらずに没頭するってことで、それって一日一日の張り合いがすごくあって充実してるってことで、つまりそれは幸せだってことがわかってからは、ようし自分も何かにトリツカレるぞーとすっかり洗脳されてしまいました。この作品は、何かに夢中になっている人への、迷いもブレもない応援歌です。がんばっている全ての人におすすめできます。
それから、かなり個性的なデザインのアニメですが、そこは五分で慣れます(笑)むしろこの作品はこの絵じゃないと。
小林由美子
(声優/『クレヨンしんちゃん』野原しんのすけ役)
一気に引き込まれる世界観と息を呑む映像美、圧倒的な歌唱力と演技力!絵本を読んでいるような、舞台を観ているような感覚に五感がずっと震えていました!

何かにトリツカレることとはなんて純粋で苦しくて愛おしいことなのかと。

そしてこの映画に皆様、トリツカレること間違いなしです!!
ならはしみき
(声優/『クレヨンしんちゃん』野原みさえ役)
純粋無垢だからこそ「トリツカレ」やすいジュゼッペ。でも彼だけでなく登場人物は皆、何かにトリツカレている。
それが誰かを救っていたり、自分も救われていたり。
何かにトリツカレる=夢中になれるのは幸せなのだと思わせてくれる。
独特なタッチと油絵のような色彩が絵本の中に入り込んだような、優しいミュージカルでした🤎
こおろぎさとみ
(声優/『クレヨンしんちゃん』野原ひまわり役)
優しい色鉛筆感に心がほっこりします。
トリツカレる時の高揚感、失う時のせつなさ全てに意味があるし、何かを本気で続けたら報われる事がある。その事に改めて気付かされた気がしています。
劇中の歌も素敵で、まるで秋の夜長に静かに本を読んでいるような、とても幸せな時間でした。
「転ぶ瞬間一番大切な人の事を思いその人の名を呼ぶ。そうすれば大怪我はしない」
なんて素敵な言葉でしょう!私は大怪我ばかりです(笑)
真柴摩利
(声優/『クレヨンしんちゃん』風間くん役)
優しくて、そして懐かしい作品の雰囲気に包まれていきました。
ジュゼッペもペチカもシエロもタタンもみんな優しくて、そして切ない。
体感は苦しくても中心に幸せがあって、その幸せが周りに広がっていく感じが素敵で、沢山の人達に『トリツカレ男』にトリツカレて欲しいと思いました。
そしてちょっとペチカのお母さんにツボりました(笑)
林玉緒
(声優/『クレヨンしんちゃん』ネネちゃん役)
「トリツカレ男」こんな素敵な人に出会えたなら人生は優しく温かな空気に包まれるのではないでしょうか!!

ジュゼッペのペチカへの純粋な想いに温かな気持ち、そして笑顔になり、お話しが進むにつれ切なくもなり気付けば涙が頬を伝っていました。

「トリツカレ」何て素敵な言葉でしょう!!人生に「トリツカレ」は絶対必要だと気づかせて貰えました。

ジュゼッペとペチカ・・・二人が最後どうなっていくのか?ぜひ映画館で見届けて下さいね!
一龍斎貞友
(声優・講談師/『クレヨンしんちゃん』マサオくん役)
ブラボー!ミュージカルアニメーション!! 精密な暖かい雰囲気に溢れた背景とシンプルな輪郭の登場人物。一見ミスマッチ?と思われたのがすぐに一人一人がこの風景の中に溶け込んで縦横無尽な活躍。夢中になりました。ジュゼッペとシエロの名コンビが醸しだす癒し感。そしてペチカのそこはかとない淋しさと心の動きの変化に胸を打たれます。トリツカレるって、夢中になれるって素敵だね!
佐藤智恵
(声優/『クレヨンしんちゃん』ボーちゃん役)
「トリツカレル」って素晴らしい!それだけ何かに集中出来るって事だから。
ジュゼッペとペチカがどうなってしまうのか、ドキドキしながら見守りました。個性的なキャラクターたちが作品の世界観にピッタリとハマっていて新鮮でした。ジュゼッペがペチカの問題を次々に解決していくところは、ワクワクしました。そして、ツイスト親分の歌がすごくかっこよかったです。
黒田征太郎(画家・イラストレーター)
柳 美里(小説家・劇作家)
何を隠そう、私はトリツカレ女だ。色んなものにトリツカレて、脱線や転落などの危険な目に遭ってきた。周囲の人からは呆れられたり罵られたりしてきた。自分に嫌気がさし、呆然とすることもある。そんな時、私は「心行くまで」と呪文のようにつぶやく。
何か(誰か)に夢中になった心の行き先で、心と心が響き合う。この映画に響くトリツカレた人の歌声の晴れやかさと、心象風景の鮮やかさに、とても励まされた。何か(誰か)にトリツカレて自己嫌悪に陥り、人生を行き止まりのように感じでいる人に、ぜひ観てほしい。
いしわたり淳治
(作詞家・音楽プロデューサー)
幸せとはジュゼッペのように何かに心の底から夢中になって、何かにトリツカレている時間のことなのかもしれない。私たちは残りの人生の中で、あと何度新しい何かにトリツカレて、あと何度新しい幸せを味わうことが出来るだろう。
鈴木 杏(俳優)
ジュゼッペ、ペチカ、シエロをはじめ魅力的な登場人物たちが、あまりにもぴったりな線、色、音、動き、そして歌になって、私のなかにぐんぐん入ってきました。魅力と素敵のうずにすっぽりと入りながら、ジュゼッペのように「好きなものに容赦なく突き進む生きかたをしていきたい」と改めて思いました。

高田 漣(音楽家・小説家)

ひとは何かに夢中になるとまわりが見えなくなる。同時に私たちはそんな何かにトリツカレたひとを羨ましく思ったり、愛おしく感じたりする。元祖トリツカレ男のいしいしんじさんが描いたこの寓話は奇想天外でありながら人懐っこさに溢れている。氷の宮殿を溶かす暖かさに満ちている。
松尾貴史(俳優)
「失敗を恐れるあまり行動しない」という最近の風潮は、減点主義で物事が進まないこの国の弱点かもしれません。主人公ジュゼッペの自己犠牲をものともしない無償の愛は、物語に引き込まれるにつれ、我が身を気恥ずかしく思うほどの魅力に溢れています。詩情とアイロニー溢れるいしいしんじの世界観は、分断と排外主義に煽られる私たちにとって、砂漠の水となるでしょう。
荒井良二(絵本作家)
親愛なるジュゼッペ!今頃、何にトリツカレているかと思ったらアニメーションにトリツカレていたとは!ミュージカルでも舞台でもみんな毎年ジュゼッペに会えることを切に願う物語!
梶 裕貴(声優)
自分自身も「トリツカレ男」としての自覚がある者の一人として、ジュゼッペに深く感情移入しながら楽しませていただきました。慈愛とユーモア、痛いくらいのイノセント。とても上質な絵本に触れているような観覚でしたね。
アニメだからこそ成し得る視覚表現。音楽と組み合わせることで増す言葉の説得力。そして、それを実現する歌唱力。映像化にあたり"ミュージカルアニメーション"という手法を用いられたその選択に、納得しかありません。
夢を持つことすらままならない現代社会において、「君が本気を続けるなら、いずれ何かちょっとしたことで報われることはあるんだと思うよ」というセリフに救われる人は、たくさんいるんじゃないかなと思います。
渡部豪太(俳優)
いしいしんじ作品を読むと広がる街並みは、行ってみたいとあこがれるどこか異国の街。この映画『トリツカレ男』のジュゼッペとペチカが出会う彩り豊かな街は、まさに行ってみたいと思うアノ街でした!
好きな人と出会い、過ごすあのワクワク感を歌と演出で心地よく表現されていて、「劇場をでたら自分も歌いながら空を飛べるのではないかな」と期待しながら現実の街に繰り出す。そんな不思議であっという間の映像体験でした!
山極壽一(人類学者)
いしいしんじの作品は映画にも漫画にもならないと思っていた。ストーリー展開が常識破れだし、とにかく常人にはまねのできないことをする主人公が現れる。生の俳優にはとても演じられない。しかも、登場人物の動きがまた繊細で、意外性に富んでいる。その動きは漫画のコマ割りではとらえられない。しかし、アニメーションがあったのだ。このアニメ映画では、主人公ジュゼッペの奇想天外な行為とそのトリツカレぶりの面白さが、流れるような動きで展開する。背景をリアルに描き、人の姿や顔の表情を線で抽象的に見せることで、ジュゼッペと彼が恋い焦がれるペチカの心の動きを頭の中に展開することができる。ジュゼッペの凍り付いた心を切り裂くように、氷のような雪が降るなんて光景はアニメでなければできない。人間より常識的なハツカネズミとの会話で、ジュゼッペの非常識なトリツカレぶりがわかる。ドリトル先生を彷彿とさせるような世界。そして、このドラマは恋の成就と大団円の前に不思議な展開をする。ジュゼッペが恋するペチカには他に思いを寄せているタタンという先生がいたのだ。タタンに会えないペチカの苦悩を、何とジュゼッペはタタンに扮装して晴らそうとする。ここが常人をはるかに逸脱しているし、アニメーションでなければ描けない展開だろう。ドラマの各所に思いがけない教訓が仕込まれているのも面白い。話が進んでいくうちに、人間はだれしもトリツカレという病にかかることがわかってくる。ジュゼッペはその程度が大きすぎるだけ、そしていつも本気なところが常人と違う。でも、私のようなゴリラを追ってアフリカの熱帯雨林に入りこむ研究者も、大なり小なりトリツカレているのだ。ジュゼッペのように本気でトリツカレることは、決して無駄ではないことが私にもわかる。トリツカレたために新たな能力に目覚め、とんでもない発見をすることがあるからだ。そして、最大のトリツカレは恋することかもしれない。しかも、恋のトリツカレは醒めないし、自己犠牲によって恋は成就する。アイスホッケーのタタン先生の言葉は心に残る。氷の上ではいつか転ぶ。しかし前へと進むことをあきらめてはいけない。そしてそのとき大事な人を頭に描き、その名を呼べば大けがをすることはない。これは氷の上をすべるように、不確かな未来へ挑んでいく若者たちへのいい教訓になるだろう。
成井 豊(脚本家・演出家)
いしいしんじさんの原作小説が大好きなので、楽しみにしていました。絵がちょっと変わっていたので、最初は戸惑いましたが、『トリツカレ男』は大人のお伽噺なのだから、リアルな絵よりこういう風変わりな絵の方がいいのだと途中で気付きました。ジュゼッペがイケメンすぎないのもよかったし、ペチカがアイドルふうの美少女でないのもよかった。でも、2人ともとっても可愛かった!
『トリツカレ男』は言ってみれば、男の子が女の子を想う気持ちの純粋結晶みたいな物語で、それがそのまま映画になった感じで、原作ファンとしてもとてもうれしかった。髙橋監督を始め、スタッフの皆さんに心からお礼が言いたいです。ありがとうございました。最後に一言。タタン先生、最高にカッコよかった!泣かされました!
野田裕貴(俳優・振付師)
トリツカレ男がアニメーションで観られるなんて…!
ジュゼッペのあらゆるものへの没入っぷりが余すことなく色鮮やかに描かれていて、ペチカの笑顔のために我が身を削って奔走する姿には胸がギュッとなりました。そして、とってもミュージカル!登場人物全員のことが大好きになれる楽曲ばかりですごくワクワクしっぱなしでした。何かに夢中になること、誰かを好きになることってこんなにも素敵なんだなぁと、あたたかくてやさしい気持ちにさせてもらえる作品です!